コロナ自粛の際にお家コーヒーを始めた方、これを機会に始めたい方は増えたと思うけれど、何から準備するかわからないのではないだろうか?コーヒー豆は何を選べばいいの?どこで買うのが正解?など、本記事ではお家で初めてハンドドリップを挿れる際に必要なコーヒー豆、器具、淹れ方などの疑問点を具体的に解説。
こんにちは、AOIです。
コーヒーの楽しみを覚えて5年。
年鑑1000杯以上コーヒーを飲む珈琲ジャンキーの私が自信を持って説明。
最初に言っておくとここでの説明は初心者向きではないと思う。
ここでの内容はコーヒーを本格的に始めたい方向けに説明している。
何事も格好から入る方もいると思うのでそういう方には向いているのではないだろうか。
美味しいコーヒーにはまずコーヒー豆が必須
コーヒー豆を購入しよう!選ぶ際のポイント。
コーヒー豆はどこで買うのが正解なのか?
結論から言うと、近くのコーヒー専門店が断然いい。
この理由は、コーヒー豆の鮮度の問題。
鮮度がいい豆はそのコーヒー豆の香りや味わいが違う。
一番近場で購入するならコンビニ、スーパーだろうか。
だがこれはあまりお勧めしない。
理由を説明すると、
コーヒー豆を抽出して飲めるまでには大まかに
収穫→精製→焙煎→抽出という過程をたどる。
その中で焙煎はコーヒーの生豆を加熱して風味や香り付けを行う工程。
焙煎後からコーヒー豆は徐々に、俗にいう劣化が起こってくる。
ここでは焙煎について深くは触れないけれど、
特に粉引きになっているコーヒー豆は劣化が早くなる傾向。
具体的にいうと、焙煎の仕方にもよるが挽いてしまうと2、3日で風味は落ちてくる。
スーパーやコンビニに置いているコーヒーは粉引きになっているものが多いので
もし購入するなら私は豆の状態での購入をお勧めする。
その代わりミルでコーヒー豆を挽くことが必要で手間もかかるが、
挽きたての香りはその面倒な作業を上回るくらい気分が上がるだろう。
上記の理由でコーヒー豆は近くのコーヒー専門店で豆の状態で購入するのがベスト!
注文する際は店員さんに
「眠気を覚ますのに朝に飲みたいコーヒー豆は?」など具体的に相談してみるのもいい。
もちろんネットでも問題はない。
まずは近くのコーヒー店で購入して色々飲んでから手を伸ばすといいだろう。
最近では定期便などもやっているので便利。
スペシャルティコーヒーを初めて飲むならこちらがお勧め
お試しにもお勧めなコーヒーソルジャー【ハンドドリップ】で必要な6器具
1、コーヒードリッパー
ドリッパーはコーヒーの粉を乗せて抽出するのに使用する道具。
その種類は多岐にわたるが、ここでは実際に私が使用している
三洋産業のサーバー【スリーフォードリッパー】をお勧めする。
扇型、台形型とも言われ、初心者には使いやすく香りや濃厚な味わいが出るのが特徴。
詳しくは
まずは、こちらのドリッパーから使用して抽出になれたら他のドリッパーを使用するのがいい。
そしてドリッパーに大事なのはリブ(溝の深さ)
抽出の特徴はこのリブによって作用される。
各ドリッパーによって全然違うので珈琲マニア心をくすぐる面白さだ。
その他ハンドドリップにおすすめのドリッパー
ハリオ V60
世界中で使用されているHARIOの人気円錐形ドリッパー。
スパイラルリブと言われる螺旋状のリブ(溝)が程よく空気を抜き抽出のアシストをしてくれます。
大きい一つ穴も特徴で味わいを自分で調整できるのが魅力!
三洋産業 CAFEC フラワードリッパー
圧倒的な抽出の速さが特徴の円錐形ドリッパー。
真上から見るとリブがフラワー状になっていてこのリブの高さ(深さ)で抽出スピードが上がる仕組み。
樹脂製、陶器製とがあり、デザインが秀逸でカラーも沢山ある。
ドリッパーにはいろんな種類があってその器具ごとの特性や開発者のコーヒー哲学的なものがあるので
こちらも調べていくとまさにコーヒー沼状態ww
2、ペーパーフィルター
ドリッパーにセットするのがフィルター。
このフィルターでコーヒーの液体を抽出するために使用する。
フィルターには白い漂白した物、茶色の未晒しものとあるが
若干未晒のものが植物っぽい香りがするが、抽出してしまうとそこまで味わいの差異はない。
白いフィルターは漂白しているが、現在は塩素漂白ではなく酸素漂白のものなので心配はないと思う。
結果として、白い珈琲フィルターが無難だろう。
スリーフォードリッパーでは101、102によってフィルターサイズは変わるのでご注意!
3、コーヒーサーバー
コーヒーサーバーはドリッパーで抽出したコーヒーの液体を受け止める容器のことで
これはぶっちゃけどんなものでもいいと思う。
私としては、雰囲気的にモチベが上がるデザインのものを選んでいいと思う。
迷うんなら割れないサーバーとして人気のある珈琲考具もしくは曙産業の物がお勧め!
珈琲サーバーはガラス製の物が多くちょっとした事で割れてしまう事があるのでこのサーバーは心強い!
4、コーヒーケトル
ケトルは珈琲専用のものがいい。
なぜかと言うと、口の太いケトルでコーヒーを入れると
ドパッと多めのお湯が出てしまうとコーヒーのえぐみや雑味が出やすいから!
左から【月兎印スリムポット】、【タカヒロ コーヒードリップポット雫】、【山善電気ケトルEGL-C1280】
最近ではケトルも色々な種類が出ているけれど私のお勧めは
”山善の電気ケトルEGL-C1280”
温度設定ができ、細口ケトルでデザインがいい。
写真を見ればわかるけれども、注ぎ口が真ん中のタカヒロのものが一番細くて使いやすい。
沸かしたお湯を一度ポットに移す作業がかかるので…
カフェや喫茶店ではプロも御用達の【タカヒロ コーヒードリップポット雫】が人気。
家で飲むコーヒーではコスパなどを考え、電気ケトルがいいでしょう。
5、コーヒーミル
ミルはコーヒー豆を粉砕する道具。
コーヒー豆は前述の通り豆の状態で購入するのが好ましい。
コーヒーは生鮮食品なので焙煎したものはどんどん劣化してしまい挽いた粉は更に劣化するからだ。
飲み頃は焙煎後3日から2週間ぐらいまでと言われているので
新鮮なコーヒー豆を購入し、飲む直前にコーヒー豆を粉砕して飲むのがお勧めだ。
そのためにコーヒーミルは必要になる。
使いやすいものでポーレックスの物がキャンプなどでも人気だ。
百円ショップでも販売はしているけれど…。
家カフェを始めるならコスパの良い100均で問題はないかな。
ダイソーとキャンドゥでコーヒーミルが550円(税込)で販売している。
特にキャンドゥの物は手廻し部分が回しやすく挽きやすいのでお勧めだ。
人気が高く品薄状態とは聞いたけど現在は再販しているとのこと。
6、コーヒースケール
スケールは何のために必要かと言うと
ズバリ!コーヒーの味わいのブレをなくすため。
同じ豆のコーヒーを入れたのに味わいの違いが出る要素は
コーヒー豆の粒度、抽出時間、抽出温度、抽出量。
この中でスケールの役割は抽出時間と、抽出量がわかること。
美味しくできた時の時間と量を覚えておけば毎回同じ味わいを安定して作ることができる。
スケールのおすすめは、コスパと性能の良い【timemore black mirror basic】がお勧め。
好みに合わせたコーヒー豆の選び方
コーヒーの味わいの基本は苦味、酸味、コク、キレと大まかに分類される。
その中でバランスを取ったものがスタンダードだが、好みは千差万別なので
いろいろ試して自分の好きな味わいが好きなものを選べばいいのではないだろうか。
ここでは、各国コーヒー豆産地の味わいの特徴を大まかに説明する。
この味わいを基本に色々試してもらいたい。
ブラジル | 世界第一位のコーヒー生産国、バランスの取れた味わいで、ブレンドコーヒーにもよく使用される。チョコレート、ナッツ香などを味わえる。 |
コロンビア | 苦味と酸味のバランスが取れていてフルーティーな香り。エメラルドマウンテンも有名な品種。 |
エチオピア | 爽やかなフルーティーな香りと酸味のある味わい。シダモ、イルガチュフェなどが有名。近年ではゲイシャ品種が注目されている。 |
ブルーマウンテン | 日本ではお馴染みなブルーマウンテンはジャマイカのコーヒー。苦味、コク、キレ、酸味とバランスがよく、高級な豆で豊潤な香りが特徴。 |
グァテマラ | フルーティーな酸味と花のような甘い香り、深いコクとマイルドな飲み口が特徴。 |
マンデリン | インドネシアのコーヒー。深煎りで飲まれていて重厚な苦味とコクが特徴。スパイスの様な香りやマイルドな飲み口も。 |
キリマンジャロ | アフリカ大陸タンザニアのコーヒー。強い酸味と豊かなコク、甘酸っぱい香りが特徴。キリマンの通称がある。 |
ケニア | 風味豊かでベリーや柑橘系を思わせる明るい酸味が特徴。柔らかな苦味とコクもあり浅煎りから中煎りが好まれる。 |
ハワイコナ | 苦味が少なく、香り豊かで口当たりが良くキレのある味わい。ブルーマウンテンと並んで高級品。 |
ハンドドリップの手順と注意点
※前提として一人前で入れることを想定
①お湯の温度を適正にする
ケトルのお湯を好みに合わせて調整する。
コーヒーを抽出する際の基本の温度帯は85度〜94度位と言われる。
この温度帯はコーヒーに含まれる旨味を抽出するのに適した温度帯で
温度が高いと俗にコーヒー豆の情報量が多くなり、低いと情報が少なくなる。
焙煎度にもよるが基本は【深煎りの豆なら85度近辺】
【浅煎りの豆なら90度近辺】に調節しよう。
一般的にコーヒーの味わいは温度が高いうちは苦味成分が際立ち、
温度が低くなると酸味が顔を出してくるのが特徴。
②コーヒー豆を挽く粒度と使用量
ミルを使用してコーヒー豆を挽いていく。
使用するコーヒー豆にもよるが、ペーパードリップではまずは中粗挽き位がいい。
どの豆を購入してもまずはこの挽き目にしてドリップし、好みに合わせて
もっとコクや苦味のあるコーヒーが好みなら挽きめを細くしていき、
もっとあっさりした軽めのコーヒーが好みなら挽き目を粗く調整する。
一般的にコーヒー豆の基本レシピは、
【コーヒーカップ(150mlサイズ)の場合】 ■1杯分 コーヒー粉量10g〜12g お湯の量160ml〜180ml 抽出量130ml〜150ml ■二杯分 コーヒー粉量17g〜19g お湯の量300ml〜320ml 抽出量270ml〜290ml
10gを基準として使用する。※1杯10gこれが基本
逆の考え方ともいえばいいのか、100ml抽出するのに6gから8gっていうのもある。
やりやすい方法で試して欲しい。
最近はコーヒーカップを使用せずマグカップでコーヒーを飲む方が多いと思う。
マグカップは平均250mlサイズからとの事だったので下記を参考に♫
【マグカップ(250mlサイズ)の場合】 ■1杯分 ・コーヒー粉量 15g〜17g ・お湯の量260ml〜280ml ・抽出量 230ml〜250ml ■2杯分 ・コーヒー粉量 26g〜28g ・お湯の量490ml〜510ml ・抽出量 460ml〜480ml
※お湯はコーヒー粉に吸収される。規定の量になったらドリッパーを外す事。 ※一度に淹れる杯数が増える程コーヒーの粉は若干少なくしよう。そうする事で苦味のバランスが取れる。
後は好みに合わせて変更していくといいだろう。
③ペーパーをドリッパーにセットする
ここでは扇形のスリーフォードリッパーを使用するのでペーパーも扇形のものを。
ペーパーは接合部分の耳と言われる部分があるのでこの場所を折って使用する。
折り方は先に横の耳を折り、次いで下の耳は横の耳を折った方向と逆向きに折り返す。
折込んだペーパーはドリッパーにセットする。
④抽出する
スケールの上にサーバー、ドリッパーとセットし
挽いたコーヒー豆を入れ、風袋引きにて重さを0に戻す。
適性に合わせたお湯を中心からのの字を描くように全体に30g
これは用意したコーヒー豆の倍の容量を入れ蒸らしを行う工程。
この蒸らしが大事で、この工程でコーヒー豆の情報をお湯に移してあげる。
蒸らしの工程さえ上手くいけばドリップコーヒーはこの時点で味わいが決まる。
あとはゆっくりのの字を描くように濃度の調整をしていけばいいだろう。
具体的には必要な量までゆっくり注げばいいだけ!
あまり難しく考えなくていいと思う。
コーヒーは豆の品質が味わいを決めると思っていい。
抽出し終わったコーヒーは濃淡があるので混ぜ合わせてからカップに注いで飲もう。
まとめ
今回の記事ではドリップコーヒーの淹れ方や特徴を具体的に解説してみた。
コロナ化で家で過ごす時間が多くなりライフスタイルが変化していっている中、コーヒーの需要も増えたと思う。
コーヒーは味わいもそうだが、飲むシチュエーションや合わせるフードも大切だ。
ドリップコーヒーを美味しく淹れれるようになったら、色々な珈琲器具を使用して自分好みの味わいを探すのもいいし、
好きなお菓子や食事と合わせるのも楽しい!
この記事で少しでも役に立てば嬉しいと思う。
では。
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